保育士資格取得までの道④ 言語実技試験の対策と体験談|読み聞かせがぐっと上手になるコツとは?

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こうして私は外部の力を借りて、苦手科目の「子どもの食と栄養」と「教育原理+社会的養護」も合格点することができました。

うれしい!という思いもつかの間、次は実技試験です。保育士試験の実技には「言語」「造形」「音楽」の3つの分野があり、このうち2つを選択して受験します。

言語は「読み聞かせ」、造形は「イラスト」、音楽は「弾き語り」と考えるとわかりやすいかなと思います。
では私はどれを選んだのか。迷わず「言語」と「造形」を選びました。というのも、「音楽」は楽器を弾きながら歌うというハードルが高すぎたから。しかも試験は一発勝負で、もしミスをしたら私はあわててしまい、きっとリカバリーできないまま終わりそう。それに私は楽譜が読めない…と、即決で除外。

一方で、言語と造形なら、「練習すればなんとかなるかも?」という希望がありました。今回は、私が受験した言語の実技試験対策と体験談について詳しくお話しします。


子どもに伝わる読み聞かせとは?

言語の実技試験は、子どもたちに読み聞かせをする保育士としての振る舞いが求められます。
私が受験した当時は、あらかじめ数本の童話から一つを選び、試験官の前で披露する形式でした。
(※現在は、当日に3本のうちどれかを指定される方式に変更されています)

その中で私が選んだのは「ウサギとカメ」。
まず昔から知っている話という安心感。そしていくつか実際に声に出して読んでみると、一番読みやすかったから。登場人物が少なく、展開もシンプルで覚えやすいというのも決め手でした。


子どもがワクワクして聴いてくれるには?私の工夫

さて、試験とはいえ、読み聞かせをする相手は“子ども”を想定しています。
どうすれば子どもたちがワクワクしながら聞いてくれるのか?そこが大事なポイントだと感じました。

こうして私が意識したのは、

  • ゆっくりめに読むこと
  • 抑揚をしっかりつけること

登場人物の声に変化をつけたり、間の取り方を工夫したりしましたが、自己流で「果たして本当にこれでいいのかな…」という不安はなかなか消えませんでした。


通信講座の動画添削と、対面講座の決定的な違い

私は筆記試の合格がわかってから、実技試験でも通信講座を申し込みました。そのほうが効率よく対策を立てることができると考えたからです。

まず自分の読み聞かせをスマホで自撮りし、講師に送ってコメントをもらうことができました。
これも非常に役立ちましたが、ある日届いた「実技対策の対面講座開催のお知らせ」に心が動きました。

「これだ!」と直感で思い、迷わず申し込み。
結果的に、対面講座に参加して本当によかった!と心から思っています。


実践形式の講座で得た気づきと学び

その講座には30人ほど集まっていました。それを4〜5人の少人数に分け、グループワークを行いました。最初、順番にお互いの読み聞かせを見合い、講師からだけでなく受講者同士でもフィードバックし合いました。これが想像以上に学びになりました。

まず他の人の読み聞かせを聞き、その時の様子を見て、

  • 「こうしたらもっと良くなるかも」
  • 「上手だなー!こうすればいいのか」
  • 「これはやらない方がいいな」
    といった発見がたくさん。

次に自分が読んでいるときには、

  • 声が単調になっていないか?
  • 視線が下を向きすぎていないか?
  • この部分をこうしたら聞きやすいね
    など、客観的な視点からのアドバイスをもらえたのは大きな収穫でした。

対面講座で学んだ4つのポイント

とくに印象に残っているのは、次の4つのアドバイスです。

  1. 声のトーンは高めに(子どもが聞き取りやすいように)
  2. 登場人物によって声色を変える(悪者は低く、いじわるそうになど)
  3. 子どもが目の前にいるつもりで語りかけるように読む
  4. 視線は、子ども一人一人に届くように意識する
  5. 持ち時間ちょうどの読み切りを目指す。(時間超過すると最後まで読むことができません。かといって余らせすぎると定刻まで試験官の前で無言で過ごすことになってしまいます)

「演技」とまではいかなくても、子どもの興味を引きつける工夫が求められるのだと実感しました。


練習あるのみ。生活の中で“体に覚えさせる”

講座のあと、自宅での練習が本格的にスタート。
細切れのスキマ時間を使って、何度も繰り返し声に出して練習しました。時にストップウォッチを使って時間を図り、テンポを覚えるためにメトロノームを使うこともありました。

お風呂の中、洗い物をしながら、子供にも聞いてもらい反応をみてみる――。
いつでもどこでも口にしていたので、最終的には暗記して「条件反射で話せる」ほど体にしみつきました。

緊張する本番でもスムーズに語れるようになるには、やっぱり練習の量が自信につながると感じました。


まとめ|言語実技は練習で必ず上達する

保育士試験の言語実技は、「やってみないとわからない」部分が多いし、試験官との相性もあると感じた試験です。
通信教材だけでも対応はできますが、対面での練習や他人からのフィードバックを取り入れることで、ぐっとレベルアップできると実感しました。

これから言語実技試験に挑戦する方には、

  • 自撮り動画で自己チェック
  • できれば対面講座の活用
  • 生活の中での繰り返し練習
    この3点をおすすめしたいです。

次回は「造形」の試験について、対策と体験談をお届けします。
言語とはまた違った難しさと楽しさがありましたよ。お楽しみに!

【カテゴリ】保育士資格取得

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